毒母への手紙
にゃりこは小学校1年生になります。
両親がいないため、多少心に闇は抱えていましたが、この頃はまだ活発な性格でクラスのムードメーカー的な女の子であり、友達もたくさんいました。
クラスの女の子たちの間では、手紙交換が流行っていて、にゃりこもよく友達と手紙の交換をしていました。
そこでにゃりこは、毒母にも次に会った時に手紙を渡そうと思いつきます。
にゃりこは、 “きょうは、いっしょにあそぶのたのしもうね” という内容の文と毒母の似顔絵を一生懸命描いて手紙を用意し、一緒に遊ぶ日に渡しました。
毒母はその時は、
「ありがとう」
と言って手紙を受け取りました。
後日、にゃりこは毒母が手紙を見たのか気になり、ドキドキしながら電話で感想を聞きました。
すると毒母は、
「ごめん手紙読んでない!どんな内容かも見てない!どこかにやっちゃって、捨てたかも!」
と冷たく言い捨てました。
にゃりこはショックを受けました。そして何度かそのようなことが続き、毒母に手紙を書かなくなりました。
サンリオの缶
ある日、毒母が実家に来て、にゃりこにサンリオのお菓子が入っている可愛い缶を見せびらかします。
「これ、かわいいでしょ!ここ(実家)に来る前に買ったの!でも私が欲しかったのは缶だけで、お菓子は太るし、いらないから、お菓子だけあんたにあげるわ!」
こう言うと毒母はにゃりこにお菓子を渡してきました。
するとにゃりこは、
「私もそのかわいい缶がほしい!」
と言いましたが、毒母は
「これは私のだからダメよ!」
と言って、幼い子供と本気で張り合い、にゃりこを払いのけました。
このやり取りを見ていた祖母は、
「小さい子供と本気で張り合って情けない。にゃりこは欲しがって当たり前の年齢なんだから、次からは自分の分とにゃりこの分2つ買って来なさい!」
と言って毒母のことを叱りました。
それから祖母は
「あんたは、いつも自分のことばかりだけど子供が大切じゃないの?」
と聞くと、毒母は
「うーん、私はたぶん生まれつき母性本能がないんだわ!」
と答えました。
これを聞いていたにゃりこはこの頃から、毒母は自分にあまり愛情を抱いていないことを確信し始めます。
愛情を確かめる
にゃりこは、ある日毒母と散歩してる時に毒母が自分を大切に思っているか改めて確認したいと思い、こう尋ねます。
「ママって一番大切な人は誰?ママは、自分とにゃりこだったらどっちがかわいい?」
すると毒母は真顔で答えます。
「そんなの自分が一番大切に決まってるでしょ!世界で一番かわいいのは私よ!」
にゃりこは、現実を突きつけられて酷く悲しみましたが、この頃はこんなことを言われてもまだ毒母のことが好きでした。
子供はみんな、大人が想像しているよりもずっと親のことを愛しているのです。
この頃の毒母は、祖母が誘えば時々私の様子を見に来たり実家に遊びに来たりしていたので、多少は自分の子供ということで私に対して愛情があったんだと思います。
しかし、毒母の方から遊びに誘ったりということは一切なかったので、毒母自分自身の可愛さには到底敵わなかったんだと思います。
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