毒母、少しだけ改心する
毒母は30代前半になって、水商売で一気に人気がなくなり稼げなくなりました。
それをきっかけに水商売を完全に辞め、ITの派遣の仕事一本で働くことになります。
一般企業で働き始めた毒母の周りには、毒母と同世代の子持ちの同僚がたくさんいました。
同僚達は家庭を持ち、当たり前ですが仕事が終わって家に帰ると自分の子供の世話を一生懸命していました。
時には、同僚に「うちの子供可愛いでしょ~?」なんて写真を見せられることもありました。
同世代の同僚たちがしっかりと生活しているのと比べ、自分は子供の世話をせずに好きなことだけをしていたことが非常識であったと、毒母は初めて気がつきます。
毒母は、にゃりこを産んで10年以上経ってやっと、自分の愚かさを自覚したのです。(にゃりこは毒母が21歳の時に産まれた子供)
(後から聞いた話ですが、毒母はこの時までは、自分の愚かさを特に意識したことはなかったとのこと。)
にゃりこ、毒母と暮らしたくなる
今まで寂しい思いや、両親がいなくて大変な思いを散々してきたにゃりこは、小学校4年生の時に毒母と一緒に暮らしたい気持ちが一層強くなります。
そして、ついに毒母が実家に来ている時に毒母と祖母の前でこう言います。
「私、ママと一緒に暮らしたいの!」
すると、毒母は意外にも
「いいわよ、ちょっと考えてみようか」
と答えました。
この時祖母は、少し難しい顔をしていました。
にゃりこは、毒母の意外な返答に一緒に暮らせるかもとすごく嬉しい気持ちになりました。
そして、これで寂しい思いをしなくてよくなる、自分もクラスのみんなと同じで親と一緒に暮らせるんだと心が躍りました。
毒母と暮らし始める準備
毒母が次に実家に来た時に、一緒に暮らし始める具体的な話をします。
「にゃりちゃんは、転校することになっちゃうけど私の家で一緒に暮らそう。ちょうど家の近くに小学校もあるしね。
ママが仕事に行ってる間、食事はテーブルの上に置いておくから、電子レンジで温めて食べてね」
にゃりこは、転校するということは少し不安でしたが、それでも毒母と一緒に暮らしたかったので、自分にできる限りのことを頑張ろうと決めます。
ゴミ出しをしたり、家事を手伝ったり、毒母に迷惑をかけないように精一杯やって2人で頑張っていこうと考えていました。
この時は、ただ純粋にそう思っていました。
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